高齢リターンライダーと農山漁村

 子どもたちの独立を機に再びオートバイに乗り始めました。Zガンダムの360度全周囲スクリーンほどではありませんが、シールド越しに大地との一体感を感じています。

オートバイの魅力

 オートバイに乗り始めたのは、チャリンコの盗難がキッカケ。友人から新しい自転車買うなら、中古の原付買えるよ、と。

 その原付で手稲山からの帰り道。コーナーを過ぎる感覚がスキーでターンをする感覚とおおいにダブり、なんだかヤミつきになりました。

 オートバイは、125ccに、400ccになりオコタンペ湖の道路や朝里峠、道東では阿寒横断道路遠走っておりました。

 久しぶりにオートバイに乗ってみると、オートバイを倒したり、立てたり、倒したり、立てたりの機会がメッキリ減っておりました。

 安全性向上のための線形改良、トンネル貫通であります。

 でもタマに、古い時代のウネウネ道路に出会います。ちょっと嬉しい。だけど安全走行です。

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 写真は国道451号線、浜益から滝川に抜ける道路で、古い時代のウネウネ感が少しあり。ただし、舗装の状態悪し。曲線半径≒通過速度←ウソ。

 余談ですが、新十津川では酒米が生産されており、日本の吞んベイおやぢの幸せに貢献されております。

 

国道231号線

 札幌新道から創成川を北上する道路で、石狩湾の海岸をたどるコースなので、ライダーが好むコースの一つと思われる。

 厚田にある道の駅に行くライダーおおし。そこから先は、めっきりライダーは減少する。

 濃昼の大きなカーブ、長い上り坂から長いトンネルを抜けると、春なら増毛山地の山のひとつ、群別岳の青白い山脈が、ドカンと出てくる(「ドカン」は個人の感想です。)。

 そして、浜益。黄金山の不思議な山容を横目にさらに北に行くと、雄冬、増毛、留萌デス。

 ワタクシ、単身赴任で180往復ほどした道であります。

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 写真は、浜益のやや内陸に入ったところから撮影。山の麓は美味しい米がとれるところでもあります。

 

生きるということ

 先日、BS放送でブレードランナーを久しぶりに見た。学生の頃、まだ、若い、多感な?頃にマッドマックス2、ブレードランナー戦場のメリークリスマスと見て、生きることについて考えさせられた。

 ブレードランナーを見た頃は、シャープのMZシリーズのパソコンが一部の学生が持つようになった頃で、友人のところでそのパソコンを見て、プログラムがテープからロードされる様をリアルに感じた。学校ではTSS端末やパンチカードを使っていた頃である。

 ブレードランナーに話を戻すと、生きるということは、記憶の保持なのかな、よりよく生きるということは、心が高揚するような記憶を持つことかな、と感じている。映画では、主人公ハリソン・フォードの敵役のレプリカント(アンドロイド)が、最後に主人公を助け、逆境で生きる人間の思い出を語りつつ、ニヤリとして息を引き取る。何度見ても考えさせられるシーンであるし、自分なりの成長とともに受け止めが変わっているように感じる。

 ・・・高齢リターンライダーの今は、若い人の迷惑、足手まとい感を少しデモ縮減し、ツーリングで感動の記憶を入手して、その記憶を死ぬ直前まで保持することでしょうか?

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 写真は新冠町太陽地区の美術館の屋外にて見た羊の置物。電気仕掛けの羊ではありません。

舗装道路

 道産子として、物心がついた頃を思い出すと、隣町への道路も市街地の道路もジャリ道だった。改良されていないジャリ道の峠はたいへんスリリングであったよう。

 大人になって知ることであるが、北海道においては、北海道開発庁というお役所がまとめて大蔵省から開発予算の配分を受け、道路も空港港湾も河川も整備されてきた。戦前においては、戦争が起こるたびに北海道の開拓が滞っていたようで、道路が良いことも平和の恩恵。

 ニュースで戦争、紛争が知らされる。21世紀も四分の一に来ているが、改めて平和を願うし、たくさんの人が平和によるフツウの幸せを感じてもらいたい。
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 写真は日高町の豊郷の西。ジャリ道にはガードレールなく、走行は、たいへんコワイ。

追い風

 軽二輪でのツーリングでは、雨雲とともに風向もたいへん気になる。一泊二日の旅では、なるべく、行きも帰りも追い風になるよう配慮している。自らの老害を気にしつつ、自分は夜盗蛾か?とも感じる。ヨトウガは害虫で、風にのって南西方向から日本列島をまたぐツワモノもいる。

 話戻して、結果、札幌発だと西(後志)、北東(北空知、留萌、上川)、南西(南空知、東胆振、日高)といった感じで旅先が決まる。

 そして、西胆振が抜け落ちる。残念。

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 写真は室蘭から伊達方向に行く途中にて。

厚田 短時間ツーリング

 学校では講義時間が120分あって、座って聞いていることも、ノートをとっていることも大変だが、先生の都合で休講になると、なおの事たいへんになったことが思い出される。

 お昼を挟むと3時間ほど宙ぶらりんになる。

 で、ツーリングに行く。ホンダVT、XL、GL、ヤマハXSなどが連れ立って、支笏湖や石狩の海岸に行った。数えてみると30人のクラスで6人はオートバイに乗っていた。バブル景気に向かってのゆるーい上り坂の時代で、学生はのんきでありました。後に「新人類」と呼ばれ、今は高齢新人類です。

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 写真は旧厚田村望来から石狩湾、冬にはここで生まれる小低気圧がワルさをしているよう(←「ワルさ」の表現は雪害に苦労する方々の立場からの見解です。)。

翼をください でなくなった

 オートバイでは、ひたすら地べたを這っている。這っているはずなのに俯瞰しているように感じている自分がいることがちょっと不思議。幽体離脱ナノカ!

 と思って、ツーリングしつつ、若いころ「大きくものごとを見て」とか「広い視野で」と先輩方に指導を受けたこと思い出す。

 今のスマホの画面は、指2本ででっかくなったり、小さくなったりスル。おおいに便利。ミクロもマクロも大事ですね。

 翼をください、という歌がありますが、オートバイに翼いらないかな?(注:ホンダ批判ではありません)

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 写真はバスに翼がついたような飛行機の窓から。山の左に見えるのは北海道ではありません。地上を行けば、ワカサギの佃煮にあえます。地上もよろし。