昭和から平成に変わった頃、仕事で上京する機会が多かった。難儀な仕事が上手くいっても、上手くいかなくても、終わった後に喫茶店のソファーに体が溶けそうな感じで座り、差し出される水を飲むのがおおいに幸せだった。
喫茶店でのコーヒーの価格とコストを考える時、あの空間の地代、賃借料はそれ相応なのでしょうが、客にとっての着席した時の安堵感と水のありがたさは、お値段以上。
今でも、家でコーヒーを飲む時は、まず、一杯の水で幸せを感じて、それから美味しいコーヒーを飲むようにしています。
写真は新冠町の郊外、厚賀インターからさほど遠くないところにある「茶菓いっ風」さん。昭和の喫茶店とも令和のカフェとも違う農村にある居心地良い、優しい空間のお店です。