高齢リターンライダーと農山漁村

 子どもたちの独立を機に再びオートバイに乗り始めました。Zガンダムの360度全周囲スクリーンほどではありませんが、シールド越しに大地との一体感を感じています。

朽ちることの評価

 今年も暑い夏になっている。暑くなると、広々な大地を走るより、道路に緑がおおい被さるような林間の道路がホッとする。 

 となりのトトロで、小さなどんぐりの芽を森に成長させるシーンがあるが、植物体において、細胞壁のリグニンの存在が、大きな姿で立っていられるチカラとなっているらしい。

 太古の昔、植物体がリグニンを合成できるようになって、地球上に大きな樹木がわさわさと育ち、倒れ、堆積していた頃、分解することができる生物がいなかったので、どんどん堆積して、石炭の地層を生み出したらしい。それが古生代の石炭期。

 太古の昔のその後に、きのこの仲間が、リグニンを分解するチカラを獲得することで、木も朽ちることができるようになったよう。これにより、石炭期終了。木が朽ちることは、大地に栄養を供給することになり、豊かな生態系が形成されていく。朽ちること、おおいに評価。

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 朽ちることができるようになる前のなれの果ての石炭は、現在、ホモサピエンスという生物が掘り起こしている。北海道では、中央部の夕張山地、北西部の天塩山地から、東部の釧路では、太平洋の海の下にて眠っているものも掘り出されていた。

 掘り出す作業は、戦後の復興を支え、北海道の経済・社会の発展におおいに貢献してきたが、地球が沸騰を始める、凶暴化する中、石炭は嫌われ始めている。チョッと石炭がかわいそう。高温が自らの食への危機や気象災害に繋がりつつあるのに、エネルギーの大量消費を続けるホモサピエンスの素行に喝。