若い頃、瀬戸内海を船で渡ることがあった。
乗ろうとしていた小ぶりなフェリーが接岸し、船首のフタ、ランプウェイが開いたとき、チャリンコのおばさんが降りてきて驚いた。そして、瀬戸内海が海の生活道路であることを実感した。海をわたることに相当な覚悟がいる、「津軽海峡・冬景色」の世界とは、だいぶん違う。
写真は、明治時代の石狩川河口付近を再現したジオラマ。二隻の外輪船が見える。道路の整備が間に合っていなかった時代、河川がその機能を代替していました。石狩砂丘の風資料館にて。こことは別になるが、江別市郷土資料館に外輪船の精巧な模型が展示されている。外輪船は石狩川中流域の空知太、現在の砂川市と滝川市の間の辺りまで運航されていたよう。